アカヒゲドクガ(№81)

 今月はケムシの中のケムシを紹介しましょう。その名もアカヒゲドクガです。
 この写真のケムシを見ると、なんと立派なケムシだことと感嘆されるでしょう。これがアカヒゲドクガの幼虫です。毛の先まで測ると、幅4cm、長さが7cmにもなりますが毛を除くと実際には幅7mm程度、体長3cm程度です。横向きに伸びる毛が特に長いため、幅の広い、平べったい毛虫に見えます。また、長い毛の間に白色の短毛が有り、このためにカビが生えたようにも見えます。クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシ類の葉を食べます。「ドクガ」と呼ばれますが、毒針毛は無く刺しません。試しに触ってみましたが、フッカフカでなかなかいい感触でした。
 成虫は、色も形も大きさも、その辺で普通に見られる典型的なガです。名前の「アカヒゲ」は、成虫の触角が赤褐色であるのに基づくもののようです。
◀アカヒゲドクガ幼虫


ページトップへ