2018年11月(November)

11月になりました。11月7日は二十四節気の一つ「立冬」で、暦の上で冬が始まります。この頃から太平洋側では、曇りや雨のぐずついた日が続きます。ちょうどサザンカが咲き始める頃なので「サザンカ梅雨」とも呼ばれるようです。紅葉の美しさも楽しみな季節です。
コムラサキシキブ(クマツヅラ科)
日本(本州)~台湾原産の落葉低木です。初夏に淡紫色の小花がまとまって咲き、秋に3mmくらいの紫色の果実が熟します。ムラサキシキブは枝垂れず実が疎らに付くのに対し、コムラサキシキブは柔らかく枝垂れて実がびっしりと固まって付きます。コムラサキ・コシキブ(小式部内侍にちなみます)とも呼ばれ、江戸時代にはミムラサキ(実紫)として流通していました。英名はJapanese beauty berryです。とても丈夫で日向から半日陰を好みます。自然樹形が美しいのですが、刈り込んでも大丈夫です。
マホニア・コンフューサ(メギ科)
中国原産の常緑低木。ホソバヒイラギナンテン、ナリヒラヒイラギナンテンの別名もあります。従来のヒイラギナンテンは葉が固く鋸葉で先端が針状になりますが、近縁種のこれは細葉で柔らかく、エレガントです。適度の湿度は必要ですが、丈夫で害虫も少なく、花の少ない晩秋~初冬に黄色い鮮やかな花を咲かせます。花は次の初夏にブルーベリーに似た実になります。日光にあたり乾燥すると葉が黄ばんでくるのでそれを避けるため、建物や樹木に寄せて植込みます。病害に強く、和洋どちらの庭にも調和します。
シクラメン(サクラソウ科)
地中海沿岸~小アジア原産。シクラメン・ペルシカムから改良された園芸品種です。ハート型の葉は縁がギザギザで、銀白色の模様が入り、花びらは上に反り返ります。受粉すると花茎がくるくる巻くのでギリシア語のキクロス(らせん)よりこの名がつきました。ガーデンシクラメンは耐寒性の強いものを選んで育種された品種ですが、写真は「ジックス」でその中でも傘咲きで花数がとても多い品種です。ガクが大きく特徴があり、またこのガクがしっかり支えているのでとても花持ちがいいです。
ホトトギス(ユリ科)
日本・東アジア原産の多年草です。主に太平洋側の日陰のやや湿った斜面や崖、岩場に自生します。花びらの斑点模様が鳥のホトトギスのお腹の模様に似ているので、この名がつきました。油点草とも呼ばれます。山野草として人気で、野趣が溢れる風情があるので茶花や生け花にも好まれます。暑さや寒さにも強く丈夫です。品種によっては白いものや斑点の入らないものもあります。またホトトギスとタイワンホトトギスとの間に交配種がつくられており、これらも「ホトトギス」の名で流通しています。
アリッサム(アブラナ科)
地中海沿岸原産です。別名ニワナズナ。以前はアリッサム属、今はロブラリア属ですが、園芸では昔の名残で「アリッサム」と呼ばれています。花は小さく、花色は白、赤、紫、ピンクなどのほか、パステルカラーもあります。花は夜に芳香を放つものが多く、暗い中で目立つ白系の花が多いので、夜行性の昆虫が花粉の媒介をしているようです。多くは高温多湿に弱く夏に枯れるので「秋まき一年草」として扱いますが、写真の「スーパーアリッサム」は、丈夫で夏にも強く、大きな株に育ち、ほぼ周年花が楽しめます。
 home へ

   剪定  
 秋がゆっくりと深まっています。
秋日和の澄んだ空気の日が続いて、とても心地良いです。
木々も少しずつ葉色が変わり、これから紅葉の美しい季節になります。
先日、エコ・ワークスにお願いして、庭の剪定をして貰いました。
樹形が美しく整っただけでなく、下草も、伸び放題だったつる性植物も、すっきりと綺麗になりました。
自分でもそれなりに手入れはしていたつもりなのですが、やはりプロの手にかかると全然違います。
秋風がより清々しく吹き抜けるようで、私の庭で過ごす時間はますます長くなってしまいそうです。
ふと、実家の庭を思い出しました。
まだ、私が子どもだった頃に、両親は郊外の建売住宅を買い、初めて庭のある生活をする事になりました。
私たちは嬉しくて、色んな苗木を植えました。
ナツミカン・サクランボ・モモ・グミ・サクラ・マツ・キンモクセイ・クリ・カシ・・
苗木はどんどん育ち、私たちは四季折々の花、僅かながらも収穫を楽しんでいました。
そして時は流れ、いつの間にか無くなった木もありますが、桜などは近所の人が前の道でお花見をするほど大きく育ちました。
ただ、もともとそう広くない庭にいっぱい木を植えたので、庭は木々に占領されてしまって、今は両親がゆったりと過ごす場所がありません。
そんな事を考えていると、Uさんのスタッフブログに「庭仕舞い」について書いてありました。
大規模な事は無理でも、少しだけでも、両親が庭を歩き、日向ぼっこを楽しめる空間を作ってあげたくなりました。

ページトップへ