2018年7月(July)

 7月になりました。7月7日は小暑で本格的に暑くなりだす頃と言われています。この時期に咲くタチアオイは、梅雨に入った頃に下の方から咲き始め、次第に咲き登り、花茎の先が開花した頃に、梅雨が明けると言われています。梅雨明けの時期が知りたくて、タチアオイを探してみたくなります。
ルドベキア(キク科)
北米原産の1・2年草または多年草です。スウェーデンの植物学者ルドベックにちなんでこの名がつきました。和名は「アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草・荒毛反魂草)・オオハンゴンソウ(大反魂草)」、英名はcone flowerです。病害虫にも強く、真夏の炎天下でもよく枝分かれして多くの花を長く咲かせます。画像の「プレーリーサン」はとても大輪で直径15cmほどになる多年草です。外側は鮮やかな黄色い舌状花で、内側の管状花は明るいグリーンです。
べゴニア(シュウカイドウ科)
ベゴニアとはベゴニア属に含まれる植物の総称です。熱帯~亜熱帯地方の原種を交配し、多くの種や品種がつくられたため性質は多様です。共通するのは、葉がやや歪んだ形なこと、花が雌雄別なことなどです。フランスのミシェル・ベゴン総督にちなんでこの名が付きました。葉が歪んだハート形をしているので、花言葉は「片思い」です。画像は完全八重咲きベゴニア「パソダブル」です。ころんとしたボール状の小さな花があふれるように咲きます。暑さにも乾燥にも強く、12月頃まで長く開花します。
カリブラコア(ナス科)
南アメリカの温帯原産。ペチュニアによく似た小輪花を、春~秋に長期間咲かせます。ペチュニアより花色が豊富で、多年草としての性質が強く、低木状になる園芸品種もあります。ペチュニアとカリブラコアの雑種とされるものも出回っています。画像の「スイートクリンゲル」はドイツで育種された八重咲きの珍しい種類で、花弁脈が特徴的です。花数が多く、乾燥、暑さ寒さにも強く、分枝性に優れ、マウンティングタイプなのでこんもりとボリュームが出て華やかです。
ヤブカンゾウ(ユリ科)
中国原産。オレンジ色で八重咲きの花が咲きます。野原や林のふちなどに生え、花期は7~8月です。別名のボウユウソウ(忘憂草)は中国名で、花に気分を高揚させる効果があり、花を食べると憂いを忘れることからこの名が付きました。万葉集ではワスレグサ(忘れ草、忘草)と呼ばれ、花を見たり身に着けたりするだけで、憂いを忘れるという意味になりました。根は生薬として、蕾は食用、薬用として用いられます。似た花にノカンゾウが有りますが、これは一重咲きです。ムラサキ科のワスレナグサとは無関係です。
ヤマモモ(ヤマモモ科)
 日本、中国南部~インド原産の常緑樹です。山百々(やまもも)で、山のように実をつけるからという説と、山に生え、実がモモ(桃)のように食べられるからという説があります。雄木と雌木があり、3~4月に雄木は褐色の雄花、雌木は紅色の雌花を咲かせます。どちらも非常に地味ですが、風媒花なので虫を誘う華やかさは必要ないのでしょう。雌木は梅雨時期にルビー色の美しい果実を付けこの果実は平安時代から食用として親しまれていました。葉も光沢があり美しく、病害虫にも強いので街路樹などにも利用されています。
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 ヤマモモ  
 梅雨明けが待ち遠しいです。
雑草が増え、晴れ間にしなくてはいけない庭仕事は結構多いです。
花であふれていた春の一時期は過ぎましたが、この季節の我が家の庭には、ある楽しみがあります。
ヤマモモです。
ルビーのような色の直径二センチにもなる大きなヤマモモの実が、ずっしりと枝に付くのです。
我が家の庭は、14年程前エコ・ワークスに作って貰いました。
当時、病気でほとんど外出できなかった私を気遣って、「家にいても、手をかけなくても、どの季節でも楽しめるように!」と計画された物です。
計画通り、様々な季節の花が咲き、若葉や紅葉が綺麗で、一年中ずっと楽しめます。
そして、美味しい物が好きな私にとって、果実がふんだんに収穫できるヤマモモの木は大きな楽しみです。
(収穫して15分ほど塩水につけてから、食べた方が良いようです。)
道際に植えているので、通りがかりの人からも
「通りすがりに頂いてるけど、美味しいね。」
「懐かしい!子どもの頃に食べてた。」
「お店では売ってないのよね。」
と、好評です。
特に手をかけなくても、毎年多くの実をつけてくれます。
江戸時代には、「山桃の選り食い」ということわざがあったそうです。
ヤマモモを食べる時、最初は整ったものを選びながら食べますが、少なくなると選り好みしなくなり、結局は、全部食べてしまう、「行きつく所は結局同じ!」という意味です。
確かに、いつも収穫すると、ボールいっぱいのヤマモモが、大きいのも小さいのもすぐになくなってしまいます。
庭のヤマモモは、蒸し暑いこの季節に、我が家の癒しで、楽しみです。

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