2018年4月(April)

 4月になりました。4月5日は、七十二候の玄鳥至(つばめきたる)(げんちょういたる)で、冬の間暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが、海を渡って日本にやってくる頃を意味しますはるばる海を越えて来たツバメも、この季節の日本の美しさを喜んでくれそうですね。
トキワマンサク(マンサク科)
中国南東部、インド北東部、日本原産。マンサクに似ていて常緑なのでこの名が付きました。マンサクとは花などは似ていますが属が異なります。主な開花期は4~5月です。花びらはリボンのようで一輪ずつの花は地味ですが満開時は樹全体が花で覆われ華やかです。写真は「ベニトキワマンサク」でトキワマンサクの変種にあたり紅紫色の花を咲かせます。葉が赤紫になる「銅葉」と緑色の「緑葉」があります。とても丈夫で花色が美しいので庭木にも広く利用されています。葉が密で樹高も低くできるので生垣にも使われます。ベニマンサク(マルバノキ)という樹木もありますが、これは別種です。
ハーデンベルギア(マメ科)
オーストラリア東部、タスマニア原産のつる性の常緑樹です。つるをからませながら伸び、長さ2~3mになります。葉は厚く濃緑色で細長い二等辺三角形です。マメ科の植物はいくつかの小葉に分かれた複葉が多いのですが、これは単葉なのでヒトツバマメ(一つ葉豆)の和名があります。葉の付け根から花茎を出し、数十輪の小さな花を穂状に咲かせます。花は小さな胡蝶蘭のようで、基本種の花色は紫ですが、白やピンクもあります。咲いた姿がフジに似ているので、コマチフジ(小町藤)の別名があります。コーラルピー・ムラサキツルマメの別名もあります。
オステオスペルマム(キク科)
南アフリカ原産。株を埋めるように次々と咲くカラフルな花が特徴で、菊やマーガレットに似ています。出回っているもののほとんどは改良された園芸品種で、花色、花姿などバラエティー豊富です。ディモルホセカとの掛け合わせにより、単独ではなかった黄色やオレンジなど暖色系のものもでき、花色は更に豊富になっています。以前はディモルホセカの仲間に入れられていましたが、今は独立した属に分類されます。別名「アフリカキンセンカ」「アフリカンデージー」。写真は花弁がくびれるスプーン咲きの品種です。
セリンセマヨール(ムラサキ科)
南ヨーロッパ原産の一年草です。ロウのような光沢をもつ筒状の花を咲かせます。野生種は紫色と黄色のツートンカラー(先端が黄色になる)ですが、日本でよく見られるのは花全体が紫色になる「プルプラスケンス」という品種です。葉に独特の水玉のような白い斑点模様が出ます。花のかたちはコエビソウ(ペロベロネ)に似ています。花のまわりの苞がブルーに色づき、花全体はぶら下がるように下向きに付けます。苞は葉が変形したもので、苞葉(ほうよう)とも言います。本来、つぼみを保護する役割があるといわれています。
モクレン(モクレン科)
 アジア、アメリカ原産。平安時代の文書にもその名が見られるほど、春を告げる花として古くから親しまれてきました。花びらの外側が赤紫、内側が白色の「シモクレン(紫木蓮)」、クリームがかった白色の花の「ハクモクレン」がありますが、一般的に「モクレン」というと「シモクレン」のことを指します。どちらも落葉性花木ですが、シモクレンは大きくなっても5m程度の低木なのに、ハクモクレンは高さ15mになり、シモクレンの花は常に半開きですが、ハクモクレンは日が当たると開き、暗くなると閉じます。名前は中国名の「木蓮(木蘭)」を音読みしたものです。属名のマグノリアはフランスの植物学者マニョールの名前にちなみます。
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   花だより  
 春になりました。ユキヤナギの白、レンギョウの黄色、モクレンの赤紫、サクラのピンクなど様々な花が街を彩ります。
茶色だった地面が緑の草に覆われ、花が増え、街の色合いが日々変わっています。
柔らかな日差し、花の香りを含んだ風、遠くから聞こえる鳥の声、春が来ると、もうそれだけで幸せな気分になれます。
春が近づいた頃から、ご近所での雑談は、花の話題が多くなります。
2月頃の「〇〇公園のロウバイが、綺麗よ。」
が、花だよりのスタートです。
「△△公園の梅林が、今見頃よ。」
「□□公園のしだれ梅、風情があってステキよ。」
「☆☆小学校の前には、もう桜が咲いてるよ。河津桜かな?」
そして、4月初めはあちこちで満開の、ソメイヨシノの話で盛り上がります。
今後は
「◎◎スーパーの前の道路沿いの陽光桜が、くっきりした色で綺麗よ。」
「▽▽センターのそばに御衣黄桜が見られるよ。」
といった具合に、咲く花の変化につれて、雑談のテーマは移り変わって行くのでしょう。
私は結構長く住んでいますが、知らない花の情報が多くて、教えて貰うたびに急いで見に行くようにしています。
ひっそりと美しく咲く花を、独り占めして愛でることができて、とても得した気分になれます。
歳を取ると、若い頃と話題も少しずつ変わってきます。
行動半径が狭くなる分、身の回りの話題が多くなります。
身の回りと言っても、噂話や自慢話ではなく、こんな風に季節の移ろいや花の話題で盛り上がれるのは、とても素敵な事です。
自然豊かな土地に住んでいられるから、花の好きな人たちと共に、移りゆく花だよりで盛り上がる事ができるのでしょうね。
この季節は特に、泉北ニュータウンに住める幸せを、しみじみと感じます。
といったあ

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