7月になりました。梅雨時は、植物たちが実に元気です。ニョキニョキと伸びて、瑞々しい葉を広げます。
あ先日、テレビの園芸番組で「バタフライガーデン」を紹介していました。
シンガポールのチャンギ国際空港にも、バタフライガーデンがあるそうです。多くの蝶が舞う庭は、楽園のように美しいでしょうね。
ただ、バタフライガーデンを作るには、幼虫の餌となる植物も、植えなくてはいけません。せっかく育てた植物を幼虫たちに食べられてしまうのは、やや躊躇してしまいます。
大人になると、だんだん虫に対して、リスクを考えてしまうというか、ネガティブな印象を持つようになってしまいます。
子どもの頃、昆虫はドキドキ・ワクワクする存在でした。
私はアゲハチョウの幼虫を育てたことがありますが、羽化する時には、生命の神秘に感動しながら、息を詰めて、じっと見つめたものでした。
そして、私の通っていた小学校は、山が傍にあったので、子どもたちと昆虫の関係がとても近かったような気がします。
放課後、男の子たちは「ゲンジ取り」に行きます。(ゲンジとは私の小学校ではクワガタムシを意味します。)
そして、次の日黄色い帽子に入れてゲンジを持ってきます。
女の子は蝶は取っても良いけど、ゲンジ取りは男の子だけ、女人禁制の世界のようでした。
夏休みが終わると、自由研究の作品を持って登校します。
男の子のほとんどは、木箱にピンで止めつけた昆虫採集の成果を、誇らしげに持ってきていました。
あの山の近くの小学校では、この季節みんなどう過ごしているのでしょう?
あの頃のように、今も昆虫達が身近にいる世界なのでしょうか? |