あ台風の影響で少し涼しくなりましたが、厳しい暑さは続きます。
陽のよく当たる空き地や道端では、本来たくましいはずの雑草までが、茶色く枯れています。
このような気候の中でも、エコ・ワークスの植物たちは、青々とした葉をいっぱいに繁らせています。自動潅水の効果は大きいようです。
あこの夏には多くの方が故郷に帰省し、懐かしい日々を過ごされた事と思います。
私も、夫の故郷へ帰省しました。
お盆には、きょうだいが集まって、あれこれ準備をします。
花や果物・蓮の葉・ホオズキを飾り、茄子ときゅうりで牛と馬を作ります。
煮物は小さなお膳に盛り付け、14日はおはぎ15日はそうめんを供えます。
13日のお迎え団子は白い粉をまぶし、16日の送り団子はきな粉をまぶします。
そして、何よりの先祖への供養は、集まって思い出話をする事だそうです。
みんなで座卓を取り囲んで、とりとめない思い出話が始まります。
実は、私は結婚したばかりの頃は、あまり話に入っていけませんでした。
知らない親戚の話、夫たちの子供の頃の話、昔住んでいた町の話はいくら聞いても、遠い話でした。
当時元気だった祖母が、おしゃべりの中心だったのですが、方言が強くて、まるで外国語を聞いているようで、なかなか理解できませんでした。
私はただ、あいまいに笑いながら、何となく合わせていたものでした。
あれから長い年月が過ぎ去りました。
年月を重ねると、共有できる思い出も増えます。
みんなで海辺の民宿に泊まった事、花火を見に行っていた時に、義父母に預けていた長男が大泣きして大変だった事など、思い出話で私たちは盛り上がり、今度は姪家族たちが合わせてくれています。
面白いものです。血のつながりはないのに、共に暮らした事もないのに、何か古くからずっとつながっていたかのように、懐かしくて寛げる関係ができあがっています。
これがご縁というものなのでしょうね。
「絆」という言葉は、ちょっと息苦しい感じがしますが、「ご縁」という言葉は、緩やかでほのぼのしています。
お盆とは、先祖と子孫が記憶の中で緩やかに交流し、ご縁を確かめる機会なのかも知れません。 |