2016年6月(June)

6月になりました。6月は風待ち月ともいいます。旧暦なのでズレはあるのでしょうが、爽やかな風の一吹きが、とても待ち遠しい季節です。
カシワバアジサイ(ユキノシタ科 アジサイ科で分類されることもあります)
北アメリカ東部原産。葉の形がカシワに似ているのでこの名が付きました。一般のアジサイとは違って5~7つに深く裂けた葉、円錐形の花房が特徴的です。花だけではなく秋の紅葉も美しく、長期間観賞できます。栽培も容易で、特別な管理も必要なく、一般のアジサイと同じように栽培できます。花言葉は「慈愛」「清純な心」「皆を引き付ける魅力」です。
アナベル(アジサイ科)
北アメリカ東部原産で別名アメリカノリノキです。西洋アジサイの1つであるワイルドハイドランジアという種類を改良して作られました。真っ白でてまりのようにこんもりとした花姿をしています。葉っぱの切れ込みが、通常のアジサイに比べて深く入っています。一般にアジサイの花言葉は花色が変化するので「移り気」「浮気」「高慢」ですが、アナベルは真っ白な花が純粋さを表し「ひたむきな愛」です。
 フェイジョア(フトモモ科)
ウルグアイ・パラグアイ・ブラジル南部原産の常緑性の果樹です。別名アナナスガヤバ。亜熱帯性の果樹ですが寒さにも強く、日本でも比較的育てやすいです。5月~6月に径4cmほどの花を咲かせます。白っぽい裏側の花弁が袋状にかぶさり、赤い雄しべが放射状に伸びます。花弁は甘く食べることができます。果実は熟すと赤くなり、パイナップルのような香り、西洋ナシとモモをあわせたような味と言われます。
宿根サルビア(シソ科)
サルビアはシソ科サルビア属の総称で多くの種があります。画像はファイアーセンセーションです。光沢のある銅葉に赤紫色の花色が美しいです。開花期が6月~11月頃まで非常に長く、長く伸びた花穂全体がきれいに染まります。特に初秋にはより花色が冴え、気温が下がると葉色が黒味がかったシックな色合いになります。生育旺盛で、切戻すと枝数が増え、株がボリュームアップして花もたくさん咲きます。ほのかですがさわやかな香りも楽しめます。
  サルビア・グラニチカ(シソ科)
南米原産の宿根多年生植物です。耐寒性(-10℃程度)耐暑性ともに強く、初夏から晩秋にかけて高さ1.5mほどの茎の先端に穂状花序をつけ、3~5cm程度の濃青色の蛇が口を開けたような形の花を咲かせます。萼が黒いのが特徴です。地下茎で繁殖します。グラニチカ は「(パラグアイの先住民族)グアラニ族の」に由来します。日本では「メドーセージ」の名で流通していますが、これは本来はサルビア・プラテンシスです。
ガイラルディア・プルチェラ(キク科)
別名ヤグルマテンニンギク。北アメリカの東部~南部、中央アメリカにかけて分布する多年草で草原や道ばたなどに生育しています。ヤグルマギクに似た八重咲きが特徴で、丈は50cmくらいです。花期は夏~初秋、花の大きさは5cmほどで花色は赤、黄、橙などです。わが国へは明治時代に渡来しました。花言葉は「協力」「明るい人柄」「きらびやか」です。
    緑のトンネル
 あ湿度が高くて、人間にはちょっと過ごしにくくなってきましたが、植物たちには心地よいようです。ゴーヤはニョキニョキツルを伸ばし、庭木も急に枝を伸ばします。雑草は抜いても抜いても生えてきます。
ケヤキ並木はどんどん葉を広げて、もう日差しをしっかり遮る緑のトンネルになりました。ここは泉北10景にも選ばれた美しい場所です。先日は結婚式用でしょうか?写真の撮影をしていました。いっぱいの青葉を背景に白いドレスがくっきりと映えて、とても綺麗でした。
我が街は、駅からケヤキ並木が続き、それを抜けると桜並木が続きます。住民は長い緑のトンネルを抜けて、 帰宅する事になります。私はこの緑のトンネルがとても好きで、「母なる森」と呼んでいます。幼い子どもが、外で疲れて戻ってきた時に、迎えてくれる母親のように、ありのままそのままの私を、ただ受け入れて、慈しんでくれるような存在です。
最近、やや気の重い用事で都会に出ることが多いです。人ごみで時間を過ごし、満員電車を降りると、どっと疲れを感じます。そんな状態でも、並木道を歩くうちに、心にへばりついたヘドロのようなものが拭い去られるような気がします。
しばらく歩いていると、頭の中を占領していた雑念のようなものがおさまり、とても静かな気持ちになれます。そして、いつの間にか、朝家を出た時の元気な自分に戻っている事に気がつき
ます。
植物たちは、電気信号や揮発性物質で人間に働きかけるという説があります。きっと、何かしてくれているのでしょう。こんな風に緑のトンネルを何度も何度もくぐれば、少しだけ若くなって、ハツラツと毎日を過ごすことができそうな気がします。
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