あ新緑の美しい季節です。道端の雑草までもが、くっきりと透き通った緑色です。若葉や花の香りを含んだ風が吹き、陽ざしはきらきらと明るいです。5月の初めの光の量は、8月上旬に匹敵するらしいです。
あケヤキ並木は、芽吹いた頃は淡いベージュでしたが、だんだん透明なうす緑になってきました。毎日少しずつ色が変わり、移ろいゆくどの瞬間も美しいです。
あツツジ・フジ・モッコウバラ・ラベンダー・ハナミズキ・・・・様々な花が開き、この時期は、本当に泉北ニュータウンに住む幸せを感じます。
あ
あハナミズキを見ると十年以上前の事を思い出します。色々あって凹んでいた私の耳に、一青窈さんの「ハナミズキ」が流れてきたのです。「百年続きますように~~♬」のフレーズは、「大丈夫、今の幸せはそう簡単に壊れないよ。」と、エールを送ってくれるようで、とても心強かったのです。
あこの日から私のペンネームは「ハナミズキ」です。
庭を造る時には、シンボルツリーとして、もちろんハナミズキを植えて貰いました。
ハナミズキは、毎年この季節になると、薄紅色の可愛い花を咲かせてくれます。
私はいつの間にか、この木に自分自身を重ねるようになりました。
何となく元気がない時も、花をあまり咲かせてくれない時もありました。
でも、厳しい季節を何度も潜り抜けて、幹はずっしり太くなり、今年は例年にないほどに、たくさんの花をつけています。
あ
あ生きていると、 不安な事も、思うようにならない事もあります。
でも、花や青葉でいっぱいの庭にいて、爽やかな風に吹かれて、満開のハナミズキを見ていると、何も根拠がなくても、「私は大丈夫」「幸せになれる」、そんな気持ちが沸き上がってきます。
あ植物たちが、人間に「大丈夫だよ。」「幸せになれるよ。」と、シグナルを送ってくれているのかもしれません。 |