2016年5月(May)

若葉が美しい5月になりました。今年は5月5日が立夏です。暦の上の夏はこの日から始まります。
光がいっぱいに降り注ぎ、風が爽やかな良い季節ですね。
モッコウバラ (バラ科)
中国が原産の常緑つる性低木で、木香茨、木香薔薇と書きます。一度に大量に花をつけるのでとても華やかです。黄花の一重や白花には芳香があります。バラと違って一期しか咲きませんが、生育が早く、棘がないので扱いやすく、病気、害虫にも強いです。花色は白と黄色だけですが、現在サイクロトロンを使ったイオンビーム育種法による品種改良が進められています。赤やピンクなどの四季咲きのモッコウバラの誕生する日が楽しみですね花言葉は「初恋」「純潔」「幼いころの幸せな時間」
リナリア(ゴマノハグサ科 オオバコ科に分類される場合もあります)
イベリア半島・地中海・北アフリカ原産。リナリアとして園芸的に扱われるのは、一年草のヒメキンギョソウと宿根性のリナリアです。すらりとした花穂の風に揺れる姿が優しい印象です。儚げに見えますが、ワイルドフラワーのミックス種子をまくと、リナリアが一番よく出るほど丈夫です。写真はリップルストーンでアンティークな花色と多肉質のシルバーリーフが魅力です。草丈約15㎝ほどの矮性でグランドカバーやハンギングにおすすめです。
シラン(ラン科)
日本・台湾・中国原産。紫色の花を咲かせる蘭なので「紫蘭」です。別名「紅蘭(こうらん)」「白笈(はくきゅう)」。純然たる野生種は準絶滅危惧種に指定されています。丈夫で育てやすいですが、タネからもふやしやすく、育種家によって新しい花づくりが行われています。花が白い「白花シラン」リップの先端が桃色の「口紅シラン」葉の縁に斑がある「覆輪シラン」まったく濁らない「純白花」青紫色を帯びた「青花」側花弁がリップ化した「三蝶咲き」なども人気です。
フランネルフラワー(セリ科)
オーストラリア原産の多年草です。細かい毛が密生する花の手ざわりはフランネルに似ています。一輪の花が咲いている期間がとても長くしかも次々に花を咲かせます。葉色が白っぽいのは、強い日差しによる葉やけを防ぐためで、オーストラリア原産の植物に多くみられます。水を弾くために全体が産毛で覆われています。暑さ・寒さに強く、病害虫にも強いので育てやすいです。同様にフランネルに似た手ざわりの葉をもつフランネルソウはナデシコ科の全く別の植物です。
ヒアシンソイデス(ユリ科 ヒアシンス科に分類される場合もあります)
ヨーロッパ・北アフリカ原産の原産の球根植物です。ヒヤシンソイデスで流通するものはいくつかありますが、花色が豊富で花茎がやや太めでベル状の花を数十輪咲かせるヒスパニカ系の品種が一般的です。今でも旧学名であるシラー・カンパニュラータの名前で出回っていることが多いです。和名はツリガネズイセン(釣鐘水仙)です。とても強健ですが花期が短く、寄せ植えには向きません。植えっぱなしにする増えて花時は見ごたえがあります。花言葉は「変わらない愛」「寂しい」
タイム・ロンギカウリス(シソ科)
ヨーロッパ南部を原産とする匍匐性の原種タイムで、暑さ・寒さ・湿度にも強く、育てやすいです。草丈5~10cm、グラウンドカバーとして用いられ、明るいピンクの花を初夏に咲かせます。
料理やお茶だけでなく主成分のチモールの殺菌・防腐効果より肉や魚の保存剤としても用いられていました。花はミツバチが好みイギリスではハーブガーデンに植えられました。タイムの蜂蜜は独特の芳香としっかりとした甘みが特長です。ヨーロッパでは神話や文学作品に多く登場します。花言葉は「清潔感」
ハナミズキ
新緑の美しい季節です。道端の雑草までもが、くっきりと透き通った緑色です。若葉や花の香りを含んだ風が吹き、陽ざしはきらきらと明るいです。5月の初めの光の量は、8月上旬に匹敵するらしいです。
ケヤキ並木は、芽吹いた頃は淡いベージュでしたが、だんだん透明なうす緑になってきました。毎日少しずつ色が変わり、移ろいゆくどの瞬間も美しいです。
ツツジ・フジ・モッコウバラ・ラベンダー・ハナミズキ・・・・様々な花が開き、
この時期は、本当に泉北ニュータウンに住む幸せを感じます。

ハナミズキを見ると十年以上前の事を思い出します。色々あって凹んでいた私の耳に、一青窈さんの「ハナミズキ」が流れてきたのです。「百年続きますように~~♬」のフレーズは、「大丈夫、今の幸せはそう簡単に壊れないよ。」と、エールを送ってくれるようで、とても心強かったのです。
この日から私のペンネームは「ハナミズキ」です。
庭を造る時には、シンボルツリーとして、もちろんハナミズキを植えて貰いました。
ハナミズキは、毎年この季節になると、薄紅色の可愛い花を咲かせてくれます。
私はいつの間にか、この木に自分自身を重ねるようになりました。
何となく元気がない時も、花をあまり咲かせてくれない時もありました。
でも、厳しい季節を何度も潜り抜けて、幹はずっしり太くなり、今年は例年にないほどに、たくさんの花をつけています。

生きていると、 不安な事も、思うようにならない事もあります。
でも、花や青葉でいっぱいの庭にいて、爽やかな風に吹かれて、満開のハナミズキを見ていると、何も根拠がなくても、「私は大丈夫」「幸せになれる」、そんな気持ちが沸き上がってきます。
植物たちが、人間に「大丈夫だよ。」「幸せになれるよ。」と、シグナルを送ってくれているのかもしれません。 
ページトップへ