2016年4月(April)

月になりました。4月4日は清明です。万物が清らかで明るく生き生きと見える意味です。4月の光の量は8~9月に匹敵するそうです。美しく爽やかな季節です
サルジアンスキア(ゴマノハグサ科)
南アフリカ原産。その名は16世紀の植物学者ザルジアンスキーに由来します。別名はナイトフロックスです。株の寿命が短い多年草と一年草があります。赤紫のつぼみが開くと、内側の花弁が真っ白の変わった形の花を咲かせます。昼は半開き状態ですが夜になると全開し「ハニー・アーモンド・バニラ・フレグランス」とも言われる芳香を放ちます。夏の暑さには弱く、寒さには一定の抵抗がありますが、霜にあたると枯れます。花言葉は「温厚」
グレビレア(ヤマモガシ科)
オーストラリア南西部やマレー半島に分布する常緑樹です。葉は線形または針形で、羽状に裂けるものもあります。花弁のように見える総苞から、長い花柱の突きだした花を咲かせます。園芸品種も多く、総苞の色は赤色や黄色、ピンク、白色と多彩です。19世紀初めのイギリスの園芸家、チャールズ・グレビルに因みます。和名ではシノブノキです。花の姿からスパイダーフラワーとも呼ばれます。花言葉は「あなたを待っています」「情熱」
エニシダ(マメ科)
地中海沿岸原産の落葉低木で、江戸時代に渡来しました。春先に蝶のような黄色い花を咲かせます。関東地方より南では庭植えができます。最近は、鉢植えになったコンパクトなヒメエニシダも出回っています。エニシダという読みは、旧属名のヘニイスタ(genista)の日本語なまりだといわれています。ヨーロッパでは枝箒とされ、ハリーポッターなどで空を飛ぶ箒もこの樹でつくったものだといいます。全草にアルカロイドを含み食べると危険です。春に咲きますが俳句の季語では夏として扱われます。
カトレアクローバー(マメ科)
南アフリカ原産の常緑多年草です。鮮やかな紫色の花弁の先端がほんのり白いバイカラー咲きの可愛い花です。普通のシロクローバーよりも背丈が低く、ツルの伸びも少ないので、コンパクトな塊になります。剛健で匍匐性が強いのでグランドカバーにおすすめです。もともとクローバーは牧草・緑肥として植栽され野生化したものです。根に付く根粒菌の働きで空中の窒素を固定しますので多肥は必要ありません。花言葉は「堅実」「幸福」「約束」
ケマンソウ(ケシ科
中国・朝鮮半島原産の多年草で、日本には室町時代に入ってきたと言われています。花が仏具の「華鬘(けまん)」に似ているのでこの名がつきました。長い花茎を釣り竿に花を鯛に見立てた「タイツリソウ」の別名でも親しまれています。欧米ではこの花が心臓に見えるようで、「bleedeng heart(血を流す心臓)」(英)「tranendes Herz(涙を流す心臓)」(独)「coeur-de-Jannette(ジャネットの心臓)」(仏)とよばれます。花の形は独特でハート型の外側の花びらと下に突き出る内側の花びらで構成されています。
ボロニア・ピナータ(ミカン科)
オーストラリア固有の常緑低木で、乾燥した明るい硬葉樹の林内に生えています。ピンク~紫がかったピンクの丸い蕾とベル形や星形の花が細い枝いっぱいにつきます。枝葉にも花にもミカン科特有の香りがあります。花の日持ちが良いので長く鑑賞できますが、雨や霜に弱いので主に鉢植えで育てます。過湿にすると根腐れを起こし水切れを起こすと葉がぱらぱらと落ちて復活しないなど、水やりの加減が難しい植物です。
  ないがまま
 あ自然豊かな泉北ニュータウンは、今が一年で一番美しい季節かもしれません
明るい光を浴びて、ユキヤナギ・レンギョがくっきりと道端を彩ります。
茶色だった地面は、一面柔らかな緑に覆われて、目を凝らすとぽつぽつとタンポポの黄色い花が見えます。
桜が咲くと、街はいっそう華やぎます。
私はその一瞬一瞬の、美しいシーンすべてを、貪欲に目に焼き付けたくなります。幸せな季節です。
先日、雑誌で、玄侑宗久さんの「ないがまま」という言葉に出会いました。
最近、「断捨離」「ミニマリスト」など、シンプルな暮らしが好まれていて、私もそんな流れが好きなので、興味深く記事を読みました。
とても難しかったです。でも、私の拙い理解力で、一部取り上げてみますね。

「あるがまま」は本来の自分を肯定し、そのままの自分で良いと考える事で、やや自分の現状にこだわります。
それに対し、「ないがまま」は常に蓄積されない「今」を出発点に置き、変化への対応を肯定します。
そして、「ないがまま」の自分とは、思慮も分別もそぎ落とした状態の自分を意味します。何もない「今」が出発点なので、心が自在に動き、とても生産性の高い状態なのだそうです。
お辞儀も「こんにちは」という挨拶も、気分を一新して新たに起ち上げる意味があるそうです。

禅の世界はとても深くて、きちんと理解することはできそうにありません。
でも、「ないがまま」「ないがまま」と口にしていれば、とても楽になれそうです。
そして、澱んだ思いを手放せば、その空いた所に新鮮な気や物が入ってきそうです。
記事によると、「加齢による喪失」は「大いなる余白」をもたらしてくれるので、むしろ喜ぶべきとか。
多くの若い人たちが、新しい節目を迎えるこの 四月、私もとりあえず「ないがまま」とつぶやいて、「余白」を広げる事から始めようと思います。
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