2015年6月(June)
六月に入り、日中は爽やかな風が欲しくなります。六月を水無月以外に風待月・涼暮月とも呼んだ、昔の人の気持ちが分かるような気がします。 京都では6月30日の「夏越しの祓(なごしのはらえ)」に「水無月」という和菓子をいただく習慣があるそうです。 |
ガクアジサイ(ユキノシタ科) 関東南部から紀伊半島・四国の太平洋岸に自生します。中央部の小さな萼片をもつ両性花と、周辺部の3-5枚の大きな萼片をもつ装飾花からなります。この装飾花を額縁に見立てこの名がつきました。栽培品種であるアジサイ の原種ですが、江戸時代に来日したチュンベリーは アジサイに学名を付けた時にガクアジサイを見逃しました。後に原種である ガクアジサイに名前が付けられため、学名的にはアジサイの品種になります。画像にカーソルを置くと八重咲きの物に変わります。 |
フロミス・フルティコサ(エルサレムセージ) (シソ科) 地中海沿岸原産の常緑性の低木です。葉のフチや裏側は星状毛と呼ばれる白い毛が生え、葉の輪郭が銀白色に縁取られて見えます。花は鮮黄色で小さいですが、輪生状に固まって咲きます。花期は5~9月です。和名はキバナキセワタです。流通名はエルサレムセージですがセージとは別属です。レモンのような香りが爽やかなのでドライフラワーやポプリにも使われます。 |
平穏を支えてくれるもの |
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植物たちの成長が早い季節です。枝がどんどん伸び、ちょっと目を離すとあちこちで雑草がにょきにょき生えてきます。毎日の水やりも必要で、庭仕事も忙しくなる時期です。 4月の「今月の花」で老いゆく両親の話を書きました。だんだん体が弱り、不安を口にしていた高齢の親たちは、寒い季節が過ぎたせいか随分元気になりました。 先日行った時には、真新しい自動潅水システムを披露してくれました。あまり広くない実家の庭には、ぎっしりと木が植えられていますが、そこにぐるっと、黒いチューブが設置されていました。 母は、とても嬉しそうに説明をしてくれました。 「ずっと、蚊に刺されながら水を撒くの、大変やったんやから~~!!」 「来てくれはったSさん、ほんまにやっさし~~い人やったわ~~♪♪」 (註 Sさんとは、エコワークスの兄弟会社・ランドケアのS社長の事です。) 元技術屋の父はもう少しひねった喜び方でした。 「ここに設置すると、センサーが雨滴を感知して、水を撒くかどうか機械が判断するんや。」 「最初は朝8時に〇〇リュウベイ(立方メートルの事ですかね?)で設定したけど、最近は気温が高いから朝夕に△△リュウベイずつ撒くように設定してるんや。」 |