春は過ぎ去ってしまいましたが、時折吹く風がとても爽やかに感じられる季節です。 街の緑はどんどん濃くなり、枝を伸ばし葉を茂らせたケヤキ並木は、涼しい木陰の散歩道を作ってくれています。この季節の植物たちも美しいです。
我が家の庭では今、バラが華やかに咲いています。 このバラは、夫が貰ってきました。夫は植物への興味は少なかったのですが、自然豊かな泉北ニュータウンに住んでからは、少しずつ変わってきました。 窓から庭をじっと見ていたり、花の写真を撮ってきたり、「人生の楽園」を見て、ぼそっと「こんな老後を過ごしたい。」と言ったりします。
私はそんな時、夫にもガーデニングの心地よさを、体験して欲しくなります。 色鮮やかで優美な花たちになら、臆してしまうかも知れません。 でも、ちょっとゴツっとした大きめの鉢に、色を抑えた植物たちを植え込むなら、それは渋い男性のガーデニングにぴったりです。 子供のころプラモデルを組み立てていたような、ワクワクした気持ちになれるのではないでしょうか? 出来上がったら、その鉢を家の中から眺めましょう。 開け放したリビングには、爽やかな風が吹き込み、傍らにはよく冷えたビール。 音楽は、ボブ・ディランの「風に吹かれて」でしょうか?
♬ How many roads must a man walk down Before you call him a man?
ずっと風に抗して長い道のりを歩いてきたんだから、時にはのんびりしたらいいでしょう。 ゆるっと風に吹かれて、植物たちと過ごしましょう。 心地のいい時間が流れそうです。 「人生の楽園」は、結構身近にもあるのかもしれません。
|