クサノオウ(№655)

 北海道、本州、四国、九州の草地、林縁、道端で、4~7月に直径2㎝程度の山吹色の目立つ花をつける植物にクサノオウがあります。名前の由来は多く、皮膚病によく効くので「瘡の王」、切ると黄色い乳液が出るので「草の黄」など諸説があります。
 草丈40~80cmで、葉は互生し葉裏白色、全体に毛が多く、開花直後に2枚のがく片は落下します。種子にはエライオソームが付着し、アリによって種子散布されます。秋までに発芽し、ロゼット状態で越年し翌年開花する越年草です。
 ケシ科の植物で、黄色い乳液には多くのアルカロイドが含まれ、有毒であると同時に 薬草として古くから利用されてきました。

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▲クサノオウ
▲クサノオウ
▲クサノオウ

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