カミガモシダ(№651)

 京都上賀茂の名前を冠したシダがあります。その名もカミガモシダ。チャセンシダ科チャセンシダ属の常緑シダです。日本固有種で、新潟県、岐阜県以西の本州、四国、九州に見られます。高さ10~20cm程度の小型のシダで、半日蔭の斜面や岩上に見られます。根茎から幅3㎝、長さ20㎝程度の単羽状葉を叢生し、羽片の基部には耳状突起があるため、各羽片は三角状長楕円形に見えます。葉の中軸先端が地表に接するとその部分に芽を付け無性生殖をします。
 京都府では準絶滅危惧種に指定されており希少種と考えていましたが、兵庫県北中部では場所によってかなり広くみられるそうです。小型で寒さにも強いようで、テラリウムの素材などに利用されることもあります。
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▲カミガモシダ
▲カミガモシダ

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