ハギ(№644)
奈良時代末期にまとめられた万葉集は日本最古の和歌集として知られていますが、掲載されている約4500首の和歌の中に最も多く出てくる植物はハギで141首といわれています。今回のテーマは、これほど多くの人に親しまれてきたハギについてです。
実はハギという呼び方はマメ科ハギ属植物の総称で、ハギと呼ばれる植物はありません。日本にはヤマハギ亜属が約15種ほど知られています。日本全国に分布する落葉低木で樹高1,5~2m、花期は7~10月で蝶形花、葉は3出複葉です。代表的な種類としては、ヤマハギ、ミヤギノハギ、キハギ、メドハギなどがあります。低木といっても、茎は年々太くなるようなことはなく毎年新梢を伸ばします。
マメ科の特徴として、根に根粒菌を共生させ、空中窒素を固定できるため、パイオニア植物としてがけ崩れや荒廃地にいち早く繁茂する植物の1種で、治山、砂防工事の現場でも法面の緑化資材として利用されます。里山が利用されていた頃は枝葉が家畜の飼料としても利用されました。庭木としては派手さが少ないため、和風庭園に好まれてきました。
ハギにはキタキチョウやウラナミシジミが良く尋ねてきます。これは、吸蜜に訪れるだけではなく、どちらの幼虫もハギを食草の一つとしているため産卵に来ていることも多く、よく観察していると産卵の様子を観察することができます。
ハギの名が付くハギでない植物も多く、ヌスビトハギ(マメ科ヌスビトハギ属)、センダイハギ(マメ科センダイハギ属)、ミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)、ヒメハギ(ヒメハギ科ヒメハギ属)などが知られています。
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実はハギという呼び方はマメ科ハギ属植物の総称で、ハギと呼ばれる植物はありません。日本にはヤマハギ亜属が約15種ほど知られています。日本全国に分布する落葉低木で樹高1,5~2m、花期は7~10月で蝶形花、葉は3出複葉です。代表的な種類としては、ヤマハギ、ミヤギノハギ、キハギ、メドハギなどがあります。低木といっても、茎は年々太くなるようなことはなく毎年新梢を伸ばします。
マメ科の特徴として、根に根粒菌を共生させ、空中窒素を固定できるため、パイオニア植物としてがけ崩れや荒廃地にいち早く繁茂する植物の1種で、治山、砂防工事の現場でも法面の緑化資材として利用されます。里山が利用されていた頃は枝葉が家畜の飼料としても利用されました。庭木としては派手さが少ないため、和風庭園に好まれてきました。
ハギにはキタキチョウやウラナミシジミが良く尋ねてきます。これは、吸蜜に訪れるだけではなく、どちらの幼虫もハギを食草の一つとしているため産卵に来ていることも多く、よく観察していると産卵の様子を観察することができます。
ハギの名が付くハギでない植物も多く、ヌスビトハギ(マメ科ヌスビトハギ属)、センダイハギ(マメ科センダイハギ属)、ミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)、ヒメハギ(ヒメハギ科ヒメハギ属)などが知られています。
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