ヤマトシミ(№637)

 紙魚と書いてシミと読みます。シミの仲間はおよそ3億年前、多足類と昆虫類の共通祖先から昆虫が進化した時代から今日まで、今と同じ形で生きてきたと考えられています。体は扁平で、体を自由に曲げられることから「魚」の字があてられたようです。英語でもSilver Fishと呼ばれます。腹部体節に毛状の付属肢(腹肢)があり、翅はありません。卵から生まれた姿は成虫を小型化した形で、脱皮ごとに大きくなりますが姿は殆ど変わりません(無変態)。無変態の昆虫はシミとイシノミだけです。体には銀色~灰黒色の金属光沢をもつ鱗があります。
 元々自然の中で生活していたシミですが、家屋内に入り込み生活しているシミは国内ではヤマトシミ、セイヨウシミ、マダラシミなど数種類だけです。紙や炭水化物類を削り取る様に食べ、穴をあけるようなことはしません。エサがなくても1年ぐらいは生存でき、水分も空中水分から吸水できるようで、通常7~8年生きるといわれています。
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▲箱の中のヤマトシミ
▲箱の中のヤマトシミ
▲畳の上のヤマトシミ
▲畳の上のヤマトシミ

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