コマダラウスバカゲロウ(№635)
本シリーズのウスバカゲロウ(№37)で紹介したウスバカゲロウの幼虫はアリジゴクの名前で知られ、砂にすり鉢状のわなを仕掛けます。またホシウスバカゲロウ(№232)はすり鉢状の巣は作らず土に潜って通りかかった昆虫などを捕らえます。しかし今回紹介するコマダラウスバカゲロウは、石垣や樹木に着生する地衣類に紛れて通りかかった昆虫などを捕らえるというウスバカゲロウの中でも最もカモフラージュのうまいウスバカゲロウといえるでしょう。
アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科の昆虫で、幼虫はアリジゴクと同じような体をしていますが、背中に地衣類をまとい、地衣類の中に紛れ、ほとんど動かずにじっとエサが通るのを待ち続けます。以下の写真のように、地衣類に紛れていると、これを探し出すのは大変です。観察していると、アリジゴクと違って前向きにも歩きます。面白いことに、この幼虫は大あごを広げた状態で頭を下にしていることが多いのですがこの様子はジョロウグモ(№413)がクモの巣上で獲物を待っているときとよく似ています。下向きの方が獲物を捕らえやすいのでしょうか。
十分成長した幼虫は、地衣類の間に繭を作り成虫になります。成虫は他のウスバカゲロウとよく似ていますが、翅に特徴のある茶褐色の斑点があります。
(*画像をクリックすると拡大されます)
アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科の昆虫で、幼虫はアリジゴクと同じような体をしていますが、背中に地衣類をまとい、地衣類の中に紛れ、ほとんど動かずにじっとエサが通るのを待ち続けます。以下の写真のように、地衣類に紛れていると、これを探し出すのは大変です。観察していると、アリジゴクと違って前向きにも歩きます。面白いことに、この幼虫は大あごを広げた状態で頭を下にしていることが多いのですがこの様子はジョロウグモ(№413)がクモの巣上で獲物を待っているときとよく似ています。下向きの方が獲物を捕らえやすいのでしょうか。
十分成長した幼虫は、地衣類の間に繭を作り成虫になります。成虫は他のウスバカゲロウとよく似ていますが、翅に特徴のある茶褐色の斑点があります。
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