キンミズヒキ(№629)

 夏枯れですっかり寂しくなった山道に、秋の訪れとともに咲き出すのがキンミズヒキです。
 山道では、8~9月の花の少ない季節に草丈30~100cm程度で、黄色の穂状花を付けたキンミズヒキが目立ちます。バラ科キンミズヒキ属の多年草で、紅白の花をつけるミズヒキ(タデ科タデ属)とはまったく別種です。キンミズヒキの花は直径6~11mm、花弁5枚で2本の雌しべと5~15本の雄しべが見られます。葉は奇数羽状複葉で、葉縁には粗い歯牙状鋸歯があります。秋にはパラシュート型で、かぎ状のとげを多数付けた果実が衣服につくヒッツキムシとなります。
 春の新芽は山菜として汁の実、和え物などに利用されます。全草にタンニンが多く含まれ、地上部を刈り取り乾燥後、下痢止め、口内炎、腫れもの、汗疹やただれなどに生薬として使われます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲キンミズヒキの株
▲キンミズヒキを訪れるアブの仲間
▲キンミズヒキの花

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