アオバズク(№548)

 青葉が色づく頃、神社や大きな公園など大木のある付近で「ホッホ、ホッホ」と2度続けて鳴く鳥の声を耳にすることがあります。これは、東南アジアで越冬し春に日本、中国、朝鮮半島などへ渡り繁殖するアオバズクの声です。このように、春に渡来し日本で繁殖する鳥を夏鳥と呼んでいますが、アオバズクの名前は青葉の頃に来るところから名づけられたそうです。ズクはミミズクのことだと思いますが、アオバズクはミミ(羽角)がなく坊主頭のようになったフクロウの仲間です。
 全長約30cm、羽を広げると66~70cmになります。頭から背は褐色で、腹面の羽は白く、褐色の縦縞が入ります。虹彩(目の周り)は黄色くくちばしは黒です。大木の洞に営巣するため、神社仏閣、古い公園などに多くいます。夜行性で、昼間は木の枝にとまり休んでいます。フクロウ類の中でも、昆虫類(セミ、カブトムシ、大型のガ類など)を主食にしています。
 子育て中の親鳥は、昼間は巣の近くの枝で休んでいますが、人が近づくと警戒し、その鳴き声に驚いたひなが巣から落ちるようなこともあるようで、離れたところから静かに見守るようにしたいものです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲アオバズク成鳥
▲アオバズク幼鳥
▲アオバズク幼鳥

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