ヨシガモ(№539)

 各地の溜池で冬を越していたカモたちの姿も徐々に見られなくなり始めました。そのようなカモの中で、今年よく見られたものにヨシガモがいました。
 オスの頭の形はナポレオン帽を縦にかぶった形で、頭の羽は構造色により光の加減で緑や紫に輝き非常に美しいカモです。この頭の形をオニギリ型あるいはオシドリのような形と表現する人もいます。頭だけではなく、尾部にも特徴があります。三列風切羽(翼の付け根下部の羽)が長く鎌状にカーブして目立ちます。
 昼間は他のカモ類とともに池の水面で生活し、お尻を出して顔を水中に入れ水草を食べている姿が見られます。飛び立つときも助走なしで水面から飛び立ちます。夜間にはイネ科植物の種子などを求めて活動しているようで草食性のカモです。すべてのカモがそうであるように、メスは地味で特徴がなく目立ちません。
 春になると、繁殖地であるモンゴル、シベリア、サハリンなどへ帰っていきます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ヨシガモ(3オス)
▲ヨシガモ(1オス)

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