シリアゲムシ(№523)

 昆虫の中に生きている化石と呼ばれる仲間がいます。古世代最後の時代であり、完全変態の昆虫が発生し始めた時代でもあるペルム紀の化石が見つかっているシリアゲムシの仲間です。
 シリアゲムシはシリアゲムシ目シリアゲムシ科の昆虫の総称で世界には約600種、日本国内に20~30種と言われる小さなグループです。このグループにはシリアゲムシと寒地に生息するガガンボモドキが含まれます。シリアゲムシは弱々しい翅をもち、♂は鋏を持った腹端を上に反り返らせ、サソリを連想させる姿をしています。そのため英名ではscorpionfly(サソリムシ)と呼ばれます。
 昆虫分類の系統樹ではチョウ目の先祖に当たり、幼虫は肉食のイモムシで完全変態をします。成虫は花粉や他の昆虫の死体などを食べているようです。オスは交尾の際、メスにエサをプレゼントすることが知られていますが、人間生活に益もなく害もないため、詳しくは調べられていません。関西では写真のヤマトシリアゲムシが多く見られます。これは年に2回(4~5月と7~8月)発生し、春型は全体が黒色、夏型は写真のようにべっ甲色をしておりベッコウシリアゲムシとも呼ばれています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ヤマトシリアゲムシ(ベッコウシリアゲムシ)♂成虫
▲ヤマトシリアゲムシ(ベッコウシリアゲムシ)♂成虫

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