オオアカウキクサ(№104)

 冬期、池の表面が赤く変わっている景色に遭遇することがあります。これはアカウキクサの仲間(学名の属名はAzolla)が繁殖したためです。これは、水草ですがシダの仲間です。学名はAzo=乾燥+ollo=枯れるの意味で、乾くとすぐに枯れてしまいます。
 この仲間には自生種、侵入外来種、導入交雑種が有り、自生種オオアカウキクサは絶滅危惧2類で、侵入外来種には特定外来生物(水田雑草として扱われ、増殖、移動等禁止生物)に指定されているものが有り、適切な導入交雑種の中にはアイガモ農法と併用(アイガモの餌、空中窒素の固定、雑草防除など)するため導入されているものもあります。これらを同定するのはムシメガネでは難しく、DNA鑑定によるそうです。この仲間を見つけたときは、害なのか、益なのか判定は難しいですね。

▲アゾラに覆われた池
▲アゾラ表面
▲アゾラ裏面


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