コブハムシ類(№115)

  ヒラドツツジの葉に、イモムシの糞が付いていると思いよく見ていると、この糞が動きました。
  コブハムシ類の幼虫でした。成虫は2mm程度の小さなハムシで、卵を自分の糞で包んで、葉の上につけます。孵化した幼虫は、親の糞の中に隠れながら葉を食べますが、大きくなると自分の糞を継ぎ足して、小さな烏帽子のような形にしていきます。糞巣の中で蛹になり、成虫になって出てきます。成虫もイモムシの糞そっくりで、何かに驚くと手足を締め(擬死)じっと動かなくなるためますますイモムシの糞に似ています。ツツジ類にはツツジコブハムシ、カシやクヌギにはムシクソハムシと呼ばれる種類が発生するようです。
  ツツジやクヌギの葉を食べ、年1回6月頃に成虫が発生し、成虫で冬を越します。
  こんなに小さな甲虫が、ここまで糞に似せ(擬態)て身を守らねばならない天敵はいったい誰なんでしょうか。
▲コブハムシ類(右中央)
▲コブハムシ類(顔を出した幼虫)
▲コブハムシ類成虫


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