ワタヘリクロノメイガ(№127)

  今夏、我が家の団地のベランダに日除けのためにゴーヤを植えました。5月から10月まで簾(すだれ)の役目を立派に果たしてくれましたが、9月末頃からベランダに小さな虫の糞が落ち始めました。確かに虫がついているのですが、その姿を見つけることができません。そのうちに糞が大きくなって、葉がかじられている(食害痕、食痕)のを見つけました。その葉をよく見ると、背中に白い2本の線を付けた、つやのある2cmぐらいの幼虫を見つけました。
  これはノメイガの仲間で、ワタヘリクロノメイガの幼虫です。ワタ、オクラ、キュウリ、メロン、スイカ、ムクゲ、クワなどの害虫として知られています。
  幼虫はやがて葉を巻いて中で蛹になり、開長(翅を広げたとき、左右の前翅の先端間の長さ)2.0cmぐらいの蛾が出てきました。前後翅の外側が黒く縁取られ、中が白い面白い模様の蛾です。成虫は尻尾をぐるぐる回しながらあちこち飛び回る愛嬌者ですが、幼虫にゴーヤの果実までかじられてしまい、ゴーヤごと処分される運命になってしまいました。
▲ワタヘリクロノメイガ成虫
▲ワタヘリクロノメイガ幼虫
▲ワタヘリクロノメイガ蛹


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