イチョウ(№134)

 街路樹としてたくさん植えられているイチョウの葉もすっかり落ち、枝だけが目立つようになりました。この枝をよく見ると長い枝(長枝)に長さ数センチの短い枝(短枝)がついているのがわかります。果樹には、長枝と短枝をつける木が多いのですが、一般的に長枝は日陰で未熟な枝が多く、短枝は光がよく当たる場所で、組織が充実し花や実をつけやすいことが知られています。長枝は1年に数センチから数十センチも伸びますが、短枝は1mmも伸びませんが、拡大すると多数の葉がついた跡(葉痕)が見られます。
 イチョウは果実(中に種子が入っていて雌しべの痕跡が残る)でなく、種子を直接ぶら下げギンナンとよばれ食用にします。
▲イチョウの長枝と短枝
▲イチョウの短枝


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