アカエグリバ(№133)

 虫にかじられた枯葉が1枚枝に引っかかっています。が、よく見ると脚のようなものが見えます。これは、枯葉に擬態(似せている)している蛾の一種です。アカエグリバといいます。翅が虫食い状(えぐられた葉状)の赤っぽい蛾の意味です。
 幼虫はアオツヅラフジの葉を食害し、成虫で冬を越します。成虫の口吻(口)は短く先端は鋭くとがっています(拡大写真)。この口をりんごやみかんの果実に刺し込み果汁を吸うため害虫として嫌われています。
 頭を下にして枝に止まると、枯葉そっくりに見えますね。葉脈の模様もあり、ここまで真似する必要があるのかと思うほどです。手で触っても、私は枯葉といわんばかりに無視され、なかなか動こうとしません。
◀枯れ枝に止まったアカエグリバ成虫


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