オリーブアナアキゾウムシ(№139)

 オリーブの幹の地際に小さな穴が開いていました。押さえると中が空洞のようなので樹皮を剥いで見ました。樹皮の下は木屑が詰まった空洞になっており、その中に1.5cm程度の蛆虫のような幼虫がいました。
 これはオリーブアナアキゾウムシの幼虫です。もともと日本に住んでいたゾウムシで、モクセイ科(イボタ、ネズミモチなど)の植物の樹皮下を食害していました。しかし、オリーブが導入されると、オリーブを集中的に食害する害虫になったようです。樹皮の下をぐるりと1周食害すると、ほとんどのオリーブの木は枯れてしまいます。
 これまで北海道では発生していませんでしたが平成19年千歳でライラック(モクセイ科)に発生しているのが見つかっています。
◀オリーブアナアキゾウムシの幼虫


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