カゲロウの仲間(№145)

 早春の夕方、川面にカゲロウが飛びます。幼虫は水中生活をしていますが亜成虫と呼ばれる形になって空中生活に移ります。蛹の時期がないため不完全変態といわれます。亜成虫は翅を持ち飛びますが、すぐに脱皮して成虫になります。亜成虫も、成虫もほとんど大きさや形、色は変わりませんが、昆虫の中でも翅ができてからもう一度脱皮するものはカゲロウ以外にいません。
 学名のephemeraはその日一日の意味で、短命であることをさしています。
 オスの前脚は極端に長く、交尾の際、下から雌をつかむのに使われます。また、複眼が上へ飛び出しており、ターバン眼と呼ばれるなど昆虫の中でもいろいろ変わった特徴を持っています。
 フライフィッシングの疑似餌モデルとなったり、種類が多いため川の水質指標に利用されたりします。
▲脱皮したカゲロウ
▲カゲロウの成虫(写真左とは別種)


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