フユノハナワラビ(№351)
フユノハナワラビというシダ植物があります。東北地方以南から九州までの日当たりの良い草地に、9~10月頃になると発生します。日当たりがよく、人に踏みつけられない草地というのは人が草刈管理している里山で、このシダも人の生活と切り離せない植物といえます。地際から、1~4分岐した1枚の栄養葉と、1~3分岐した1枚の胞子葉を出します。栄養葉と胞子葉は地際で一つにつながりますが、この部分は茎ではなく担葉体と呼ばれます。胞子葉には球状の胞子嚢(胞子の詰まった袋)が軸に直接付きますが、これが花のように見え、冬季に葉を開くことからフユノハナワラビと呼ばれます。
秋から冬に葉を出すことから冬緑性シダとも言われます。これに対し冬は枯れ、春から夏に葉を開くのは夏緑性シダと呼ばれスギナやナツノハナワラビなどが該当します。
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秋から冬に葉を出すことから冬緑性シダとも言われます。これに対し冬は枯れ、春から夏に葉を開くのは夏緑性シダと呼ばれスギナやナツノハナワラビなどが該当します。
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