オオゾウムシ(№350)

 びっくりするほど大きなゾウムシが住宅の灯火に来ていました。体長25mmもあります。手でつかもうとすると死んだ真似(偽死)をしますが、捕まえると脚の先端(跗節)と脛節の爪が手にひっかかり引き剥がすのが痛いほどの力でしがみついています。
 このゾウムシはオオゾウムシといい、日本在来のゾウムシの中では最大の種類でしたが、最近ヤシオオオサゾウムシというのが外来種として進入してきたため、日本最大の座を譲ることとなりました。オオゾウムシは北海道から九州まで、日本中に分布し、幼虫は伐採後の切り株や湿った材木を好んで食害するため林業害虫として知られています。モミ、トドマツ、エゾマツ、アカマツ、スギ、ヒノキ、サワラ等の針葉樹やナラ、カシ、クヌギ、クリ、ニレ等の広葉樹も食害します。
 大きなゾウムシですがわりとどこにでもいる普通種のようです。
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◀オオゾウムシ


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