カナブン(№192)

 里山のクヌギの木に樹液を求めて何種類かの昆虫が集まっています。この昆虫たちを観察していると面白いことに気づきました。
 普通、昆虫は4枚の翅を持っていてこれを使って飛んでいます。しかし、カナブンは違いました。カナブンも4枚の翅を持っています。外見上、カブトムシなどと同じようにみえますが、飛ぶときは、前翅を少し浮かせ、腹部との隙間から後翅を広げて飛んでいます。そのため、後翅は広げれば大きく、格納時には折りたたんで格納できるように、軽くて薄い構造になっているのでしょう。前翅は後翅を保護する役だけを担っているようです。

kanabunn2
◀カナブン