オオオナモミ(№203)

 日本には在来種のオナモミがありましたが、1929年岡山県に北米からオオオナモミが侵入し全国に広がり、今では通常見られるのはオオオナモミとなりました。
 草丈0.5~2.0mでその果実(総苞が大きくなったもので果苞と呼ばれます)には、先の曲がった棘が多数付いており(写真左下)、動物の体について遠くへ運ばれます。よくひっつき虫と呼ばれ、子供たちが投げ合って友達の衣服にくっつけて遊ぶことがあります。
 果苞を割ると中に大小2個の種子が見られます(写真右上、右下)。この2個の種子は、それぞれ休眠期間が異なります。つまり、発芽のタイミングをずらすことでオオオナモミの生育に不適な自然環境に対し順応できるのでしょう。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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▲オオオナモミ
▲オオオナモミ種子(断面)
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▲オオオナモミ種子(断面)
▲オオオナモミ種子表面の鉤


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