クロメンガタスズメ(№198)

 団地の階段踊り場の壁に、どこかのおじさんの顔が浮かんでいました。人によっては、愛嬌のある顔といっていますがいかがでしょうか。  
 ドクロガ、ガイコツガとも呼ばれるように、成虫の胸部背面に写真のようなどくろ模様があります。翅を広げると9-12cmもある大型のスズメガの仲間です。幼虫はノウゼンカズラ科、マメ科、モクセイ科、ゴマ科、ナス科、クマツズラ科の植物の葉を食べ、時には野菜の害虫として嫌われています。もともと南方系の昆虫ですが、最近は埼玉県あたりまで広がっているようです。スズメガにしては口吻が短く丈夫で果実の皮に突き刺して汁を吸ったりもします。また、蜂蜜が好物で、ミツバチの巣を破って中の蜜を盗蜜もします。
 チョウの仲間にしては珍しく、成虫はキィ、キィ!という音を出し、幼虫はビシッ!という音を出します。やっぱりドクロガでしょうか。
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▲クロメンガタスズメ胸部
▲クロメンガタスズメ全体