エンマコオロギ(№202)

 夏には夜だけ鳴いていたコオロギも秋になると昼間にも鳴くようになりました。その声も12月になるとまったく聞こえなくなりました。
 写真のコオロギはエンマコオロギで、体長26mm~32mm、国内では最大のコオロギです。目の上の眉のような模様が閻魔様に似ているところからエンマコオロギと呼ばれます。雑食性で、小さな虫や草などを食べますが、野菜や花の苗を食害することもあり嫌われることがあります。
 エンマコオロギの左前翅裏側にはヤスリ状の部分が見られ、前翅を立ててこの部分をこすり合わせて鳴きます。鳴く虫は耳を持っているはずです。エンマコオロギの耳は前脚脛節(前足のすねにあたる部分)にある小さなくぼみ(写真円内)が耳の役目をしています。
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◀エンマコオロギ(円内が耳)