フナムシ(№341)

 久しぶりに海岸へ出てみました。防波堤の上を4,5cmの黒っぽいムシが急ぎ足で走り抜けました。どこの海岸にもいるフナムシですが非常に敏捷でなかなか写真に撮れません。熱帯から温帯の岩礁地帯に群生する甲殻鋼等脚目フナムシ科の動物です。歩脚は7対で仲間のダンゴムシと同じです。長く2つに枝分かれした尾脚を1対持っています。
 雑食性で海草や動物の死体などを餌とし海岸の掃除人とも呼ばれています。海岸の近くでないと生息できないようですが水には弱く、水中に長時間いると溺死してしまいます。カニ、鳥、魚などが天敵で、アジ、カサゴ、グレ、チヌ、マダイ、カワハギなどのつり餌として利用するところもあります。
 英名は wharf roach(海岸のゴキブリ) といいますが長崎ではフナムシもゴキブリも同じ「アマメ」と呼ぶそうで英名と共通しています。もちろんフナムシは甲殻類、ゴキブリは昆虫類でまったく別の生き物です。甲殻類ですからエビ同様おいしそうに思いますが強い苦味と腐敗臭が強いそうで食用には向かないようです。

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▲群生しているフナムシ
▲フナムシ


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