アメンボ(№214)

   水ぬるむと同時にアメンボが現れました
   水上生活をするカメムシの仲間です。日本には約20種のアメンボがいます。陸生のカメムシはいやな匂いを出しますが、アメンボの仲間は飴のような匂いを出します。体つきは細長く棒のように見えるためアメンボと呼ばれます。
   水上に落ちた小さな虫の体液を吸って餌としています。そのため、口(口吻)は写真のように、太く頑丈な槍先のような形をしています。素手で捕まえるとこの口吻で刺されることがありますが、かなり痛いです。
   ちょっと見ただけではわかりにくいのですが、多くの種類が翅を持っており、水を求めて飛びます(写真上、右円内)。前脚は餌をつかみ、長い中脚はボートのオールのように漕ぐのに使い、後ろ脚は方向蛇の役をしています。
   アメンボは体重が軽く、脚には毛が多く、更に脂分を分泌します。さらに脚の先端に爪を持っていません(写真上、下円内)。これらの条件はすべてアメンボが水上に浮くために発達した形質と考えられます。
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%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%9c-1024x710▲交尾中のアメンボ
▲アメンボ