シロバナタンポポ(№218)

 4月になるとあちらこちらでタンポポの便りを耳にするようになります。タンポポには、大きく分けると在来タンポポ(近畿ではカンサイタンポポ)と外来種のセイヨウタンポポがあります。カンサイタンポポは、総苞外片(花の一番外側にありガクや花弁を包み込んでいたもの)の先がまっすぐ立ち上がっていますが、セイヨウタンポポではこれが外側へ反り返っているのが大きな特徴です。ところが、最近は総苞外片が中途半端に反ったものも見られ、遺伝子解析すると、多数の雑種が見られるそうで、純粋なカンサイタンポポやセイヨウタンポポは非常に少なくなっているそうです。カンサイタンポポとセイヨウタンポポを比較すると、カンサイタンポポ{( )内はセイヨウタンポポ}は ①総苞外片の先はまっすぐ(外へ反り返る) ②開花期は春季のみ(ほぼ一年中) ③両性生殖である(単為生殖する) ④種子生産量は普通(多数) などの違いが見られます。
 さて、よく通る団地の一角に白い花弁のタンポポを見つけました。付近に10株程度が見られます。これは在来タンポポの一種でシロバナタンポポと呼ばれているものです。近畿にはタンポポの仲間は14種類ほどあるそうで、その中の一つです。
(*写真をクリックすると拡大されます)
 
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▲シロバナタンポポとセイヨウタンポポ
▲セイヨウタンポポ、カンサイタンポポとシロバナタンポポ


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