ハダニ(№231)

 今年(2013年)の夏は格段に暑く、南大阪では、降水量も極端に少なく経過しました。花木の害虫の発生を見ていると、毛虫類が少なく、ダニ、グンバイムシがやたらと多い年のように見受けられました。
 植物の葉にカスリ状の白斑が出るのはグンバイムシ、スリップス、ハダニなど
によることが多いのですが、今年は特にハダニとグンバイムシが多かったようです。ハダニはあらゆる植物に寄生し被害を発生させると考えても過言ではありません。
 普段我々が目にする植物寄生性ダニは、数種類いますが、中でも、体が赤いダニは、ニセナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニなどです。ダニは昆虫ではなくクモなどに近い生き物です。
 我々が管理している花壇のマーガレットが元気がなく弱っているように見えました。葉には絣状(カスリ状)の白斑が見られます。葉の裏には赤い小さな斑点が動いているように見えます。ルーペで観察すると、多数のハダニが見られました。カンザワハダニかニセナミハダニか定かではありませんが成虫、幼虫、卵が多数確認されました。早速殺ダニ剤の散布で植物が元気を取り戻したのは言うまでもありません。
(*写真をクリックすると拡大されます)

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▲ハダニの被害
▲ハダニ


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