クロウリハムシ(№234)

 山道を歩いていると、カラスウリの葉に丸い穴が開けられているのに出会いました。この穴(葉の食痕)はウリハムシの食痕№87(ウリハムシ)とそっくりです。これは、ウリハムシの兄弟とも言うべきクロウリハムシの食痕です。体長6~7mmで頭、胸、腹は黄色で、上翅(前翅に当たり、腹の上にたたみ込んだ際に上になる翅)と脚は黒く、全体に非常によく目立つハムシです。上翅が黒いところだけがウリハムシと異なります。
 成虫は、カラスウリ、キキョウ、エノキ、シソ、ダイズなどの葉に円い食痕を残して食べます。幼虫は、ウリ科植物の根を食害します。
 丸い食痕はトレンチと呼ばれ、最初に丸くかじることで、植物の溶液の流れを止め、有毒成分を止めたり葉を萎凋(しおれ)させて柔軟にするなどの作用があるそうです。アサギマダラやオトシブミなどに見られます。

 ウリハムシは、野菜のキウリ、カボチャを好み、クロウリハムシはカラスウリやキキョウを好むようで都会派と田舎派の住み分けをしているのでしょうか。
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▲クロウリハムシの食痕
▲クロウリハムシ成虫


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