ゴキヅル(№239)

 8月頃、池の水辺で咲いているつる草を見つけました。10枚の花弁が星状に広がっているように見えます(写真下右上)。この10枚のうち5枚が花弁で、他の5枚はガクだそうです。
 ウリ科のつる植物で、兵庫県や埼玉県ではレッドデーターブックに記載されている植物です。
 妙な名前が付けられていますが、果実は写真(写真下中央)のようにおわんに蓋をかぶせたような形をしており、中に2個の種子が入っています。
 ふたつきの容器を「合器(ゴキ)」というところからゴキヅルと呼ばれるようです。熟すとおわんが外れ、2個の種子が落下します(写真下円内)。種子は水に浮き、水の流れにのったり、風に吹かれて移動する「水散布」の植物です。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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ゴキヅル2
▲ゴキヅルの生育状況
▲ゴキヅルの花と果実