マツカサ(№246)

 左上の写真はコーヒービンに入ったマツカサ(マツの球果)の写真です。このコーヒービンは入り口が小さく出来ていますが、中に入っているマツカサはビン一杯に広がり非常に窮屈そうですね。
 このビンの口から、マツカサを中へ入れるにはどうすればいいでしょうか。①マツカサが小さいうちにビンの中へいれ、そのまま成長させる。②マツカサをバラバラにし、ビンの中で貼り合わせて組み立てる。③無理やり押し込む。④ビンの裏側をくりぬいてマツカサを入れ、表から写真を撮る。全て間違いです。
 右上の写真は、左下の写真と同じマツカサです。右上のマツカサは乾いた状態で直径は6cm以上あります。左下のマツカサは、右上のマツカサに水をかけ湿らせた状態で直径は4cmです。つまり、左下のマツカサをビンの中に入れ、乾燥させれば上の写真のようになります。
 マツカサの種子は一つずつの小片(鱗片)の基部にありますが、天気の良いとき(乾燥したとき)には小片が開き種子が飛び出しますが、雨の日には小片がすぼみ種子は外へ出られません。これは種子を条件のよいときに散布させようとする松の工夫の結果ですね。
(*写真をクリックすると拡大されます)
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入口の狭いビンに入ったマツカサ
乾燥時の同じマツカサ
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湿潤時の同じマツカサ


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