メラノキシロンアカシア(№249)

 大阪市内の緑地で見慣れない高木を見つけました。ヤナギのような葉を持っていますが、良く見ると中にはこの葉の先にネムノキと同じような小葉を持った複葉が出ているものが見つかります。実に不思議な形です。本当の葉はネムノキのような葉で、ヤナギの様な葉は葉柄です。
 この木はメラノキシロンアカシヤといって学名はAcasia melanoxylonでマメ科アカシヤ属オーストリア原産の高木です。ニセアカシヤ同様、生育旺盛で比較的低温にも強く岡山では山火事の後、根生芽で復活した様子が記録されています。材は良質で、黒褐色のためブラックウッドと呼ばれ建築材に使われます。
 ニセアカシアが治山回復に利用され、逸出してところかまわずはびこって問題になっている事例を考えるとメラノキシロンアカシアの植栽についても慎重さが必要かもしれません。
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◀メラノキシロンアカシア(平たい葉は葉柄、細かい葉が本当の葉)