オオミノガ(№.16)

 ミノムシはオオミノガやチャミノガの幼虫が、木の枝や葉をつづって巣(わらで作ったミノのような物)を作り、その中に潜んでいるものを指します。以前は夏の終わりから秋になると、柿、お茶、桜などに多数のミノムシがぶら下がっている光景をよく見ました。しかし最近はその姿を見かけることは非常に少なくなってしまいました。特にオオミノガは探してもなかなか見つかりません。これは、最近オオミノガヤドリバエという天敵昆虫(害虫に寄生し、その害虫を殺してしまう昆虫)が大繁殖しオオミノガをを駆逐しているからです。オオミノガは木の葉を食べる害虫のため絶滅危惧種となったとしても、誰も気にしてくれないでしょう。春になると、オスは成虫(ガ)となりミノから飛び出しますが、メスはミノの中でウジムシ状態のまま成虫となり、飛んできたオスと交尾し、そのまま卵を生んで死んでしまいます。ミノムシの夫婦はお互いに顔さえ合わすこともありません。
オオミノガ
◀オオミノガ幼虫


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