ウスバシロチョウ(№262)
5~6月、近畿地方では兵庫県や京都府、滋賀県の一部限られた山間部で、5~6cmのヒラヒラ飛ぶ白っぽい蝶を見ることがあります。この蝶はウスバシロチョウと呼ばれる蝶ですが、シロチョウの仲間ではなくアゲハチョウの仲間です。
蝶にしては鱗粉(翅に色、模様をつける微小な鱗状のもの)が少なく、透明な翅に僅かな白い鱗粉をつけているだけです。交尾後オス成虫は、メスの尾端に付属物(スフラギス)を付けます。これはメスの再交尾を防ぐためのものといわれ、以前に記したギフチョウの場合も同様の付属物を作ります。交尾後のメスは地上の枯れ枝に、蝶としては大きな(直径1.5mm程度)卵を産卵します。このとき成虫は、幼虫の食草であるムラサキケマンやエンゴサク類の存在にはあまり気を使わないそうです。春に産卵された卵は卵殻のなかで幼虫になりそのまま夏、冬を過ごし翌春(2~3月)外へ出てきます。うまく餌を探り当て充分成長した幼虫は、蝶としては珍しく繭を作りその中で蛹化し5~6月頃成虫になります。
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蝶にしては鱗粉(翅に色、模様をつける微小な鱗状のもの)が少なく、透明な翅に僅かな白い鱗粉をつけているだけです。交尾後オス成虫は、メスの尾端に付属物(スフラギス)を付けます。これはメスの再交尾を防ぐためのものといわれ、以前に記したギフチョウの場合も同様の付属物を作ります。交尾後のメスは地上の枯れ枝に、蝶としては大きな(直径1.5mm程度)卵を産卵します。このとき成虫は、幼虫の食草であるムラサキケマンやエンゴサク類の存在にはあまり気を使わないそうです。春に産卵された卵は卵殻のなかで幼虫になりそのまま夏、冬を過ごし翌春(2~3月)外へ出てきます。うまく餌を探り当て充分成長した幼虫は、蝶としては珍しく繭を作りその中で蛹化し5~6月頃成虫になります。
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