コガタスズメバチ(№259)

 コガタスズメバチについては、すでに本シリーズの「№70」に掲載しましたが、越冬成虫(メス)による巣が見つかりました。
 植木の中に作られた大きなトックリ型の蜂の巣です。これは日本ではコガタスズメバチの越冬成虫による巣と八重山諸島にいるツマグロスズメバチしか作らないので関西ではコガタスズメバチの越冬成虫(メス)が1匹で作った巣です。このトックリの中に、六角形のきれいな蜂の巣が10巣程度作られ、越冬成虫1匹で産卵、給餌し子育てします。蜂が作る六角形の巣は、最小限の材料(各辺の長さの合計が最小)で、最大の空間(空間に隙間がない)を保持できるもので、ハニカム構造と呼ばれ航空機、ラジエーター、その他の構造物に応用されています。
 新成虫がかえった後は、巣作りや子育ては新成虫が行い、越冬成虫は産卵に専念します。新成虫による巣作りは、最初トックリ状の長い首をかじり、それを材料にトックリの上に新しい巣を継ぎ足していきます。トックリの首が短くなると樹皮を削り唾液と混ぜて巣を作っていきますが、そのときの材料によって色が違うため、うろこ状の模様が出来上がります。
(*画像をクリックすると拡大します)
▲越冬成虫による単独巣
◀新成虫による共同巣


ページトップへ