コゲラ(№255)

 早春、林の奥からコツコツと木をたたく音が聞こえます。キツツキと呼ばれる鳥の仲間が、くちばしで木に穴を開けている音です。
 写真のキツツキはコゲラと呼ばれ、キツツキの中では最も小さな鳥で、スズメ程度の体長(約15cm)です。黒褐色で背と翼に白色横班が見られます。4月になると巣作りに忙しく、雌雄で巣穴を作ります。生の木は硬くて掘れないため、巣穴は枯れた枝の下面(雨水の侵入を防ぐためでしょうか)を選び、50円玉程度の入り口から掘り始めます。深さは15~35cmにもなるようです。
 全国の低山、山麓に一年中生息し、緑道などにも現れます。小枝や幹をくちばしでコツコツたたき、カミキリムシなどの幼虫を探して食べますが秋になると、ツルマサキ、アケビ、ミズキなどの果実も食べるそうです。
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