ツチアケビ(№665)
初夏のころ、林縁、林床に高さ50~100㎝で多数のウインナーソーセージのような果実をぶら下げた植物を見ることがあります。これはツチアケビといいラン科ツチアケビ属の菌従属栄養植物(腐生植物)の果実です。別名ヤマシャクジョウとも呼ばれます。
ツチアケビは6~7月頃花茎を伸ばし分枝した枝先に直径3cm程度でクリーム色のランの花を多数付けますが、この時期の花はあまり目立ちません。葉は退化し、地下茎に鱗片状の鱗片葉として残っていますが、光合成はせず、地下のナラタケ菌から栄養を得ています。果実が熟すと赤褐色の目立つ色となりますが裂開はしないようです。土から生ずるアケビの意味でツチアケビと呼ばれますが、どう見てもウインナーソーセージに見えます。ラン科植物の種子は風散布が多いのですが、ツチアケビの種子は比較的大きく、鳥(ヒヨドリ)が種子散布することが知られています。
北海道から沖縄まで全国に分布する日本固有種です。薬草として利用もされるようで生薬の「土通草(ドツウソウ)」と呼ばれるものがツチアケビで強壮、強精剤として使われるようです。
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ツチアケビは6~7月頃花茎を伸ばし分枝した枝先に直径3cm程度でクリーム色のランの花を多数付けますが、この時期の花はあまり目立ちません。葉は退化し、地下茎に鱗片状の鱗片葉として残っていますが、光合成はせず、地下のナラタケ菌から栄養を得ています。果実が熟すと赤褐色の目立つ色となりますが裂開はしないようです。土から生ずるアケビの意味でツチアケビと呼ばれますが、どう見てもウインナーソーセージに見えます。ラン科植物の種子は風散布が多いのですが、ツチアケビの種子は比較的大きく、鳥(ヒヨドリ)が種子散布することが知られています。
北海道から沖縄まで全国に分布する日本固有種です。薬草として利用もされるようで生薬の「土通草(ドツウソウ)」と呼ばれるものがツチアケビで強壮、強精剤として使われるようです。
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