ハマアザミ(№633)

 海岸を歩くと、内陸の草原で見られる植物に似ているがちょっと違う植物に出会うことがあります。そのような植物の一つにハマアザミがあります。
 キク科アザミ属、学名Cirsium maritimumで、種名は「海岸の」という意味です。食用にされることから別名ハマゴボウと呼ばれることもあります。草丈10~50cm、根生葉は15~30㎝、厚く光沢があり葉縁には鋭いとげがあります。また切れ込みは深く羽状となり葉裏葉脈上に毛がみられます。花期は6~12月と非常に長く、紅紫色の頭状花を付けます。千葉県以南、九州までの太平洋側海岸の砂地、砂礫地に見られます。
 最近は海岸の埋め立て、護岸工事などで減少し、兵庫県では絶滅危惧1類となっています。根はゴボウ同様に食用にされ、
地上部は天ぷら、白和えなどとして食されます。特に高知県の一部では食用として栽培されるようですが、味は天然物が一番のようです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ハマアザミ
▲ハマアザミの花

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