モンスズメバチ(№625)
夏休みの団地内通路で、サクラの古木の横を住人が通るたびにハチが飛びだしていました。よく観察すると、中型のモンスズメバチです。このハチ、毒は強く、攻撃的でスズメバチの中で唯一夜間にも活動するハチとして知られています。住民は誰も気づいていないようですが、事故が起こる前に退治することにしました。他のスズメバチと異なり、夜になっても活動しているため夜間の退治といってもちょっと危険です。巣穴への出入りが落ち着いたころを見計らって、出入り口にネットをかけ、ハチ用の防虫スプレーを穴から噴射しました。
一段落してから、ネットを外すと丼鉢に一杯分程度の成虫が捕獲されていました。巣の出入り口から桜の樹皮をめくってみると、中は大きな洞になっており、3段になった巣がぶら下がっていました。上の2段の中央部には蛹や終齢幼虫が巣穴にフタを張り、羽化や蛹化の準備をしており、最下段の巣穴には卵が1卵ずつ生まれていました。巣穴の数は合計400程度。この先しばらくは増大を続けるところだったのでしょう。スズメバチの中でもコガタスズメバチやキイロスズメバチは軒下や樹木の間に巣を作るため、外から確認できますが、オオスズメバチやモンスズメバチは目につきにくい場所に営巣するため気付きにくく事故が起こりやすいハチといえるでしょう。
モンスズメバチは体長20~27mmで中型のスズメバチです。複眼の間(おでこ)が黒く、腹部の横紋が波打ったように見えます。セミやバッタなど大型の昆虫を狩ることが多いようで、北海道から九州まで生息が知られていますが、最近は減少しているようです。
学名は Vespa(ハチ) crabro(スズメバチ)でハチの中のスズメバチと呼ばれています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
一段落してから、ネットを外すと丼鉢に一杯分程度の成虫が捕獲されていました。巣の出入り口から桜の樹皮をめくってみると、中は大きな洞になっており、3段になった巣がぶら下がっていました。上の2段の中央部には蛹や終齢幼虫が巣穴にフタを張り、羽化や蛹化の準備をしており、最下段の巣穴には卵が1卵ずつ生まれていました。巣穴の数は合計400程度。この先しばらくは増大を続けるところだったのでしょう。スズメバチの中でもコガタスズメバチやキイロスズメバチは軒下や樹木の間に巣を作るため、外から確認できますが、オオスズメバチやモンスズメバチは目につきにくい場所に営巣するため気付きにくく事故が起こりやすいハチといえるでしょう。
モンスズメバチは体長20~27mmで中型のスズメバチです。複眼の間(おでこ)が黒く、腹部の横紋が波打ったように見えます。セミやバッタなど大型の昆虫を狩ることが多いようで、北海道から九州まで生息が知られていますが、最近は減少しているようです。
学名は Vespa(ハチ) crabro(スズメバチ)でハチの中のスズメバチと呼ばれています。
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