キイトトンボ(№624)

 6~8月の平地や低山地の池沼、湿地には黄色で腹の太いやや大型のイトトンボが見られます。キイトトンボです。
 本州から、屋久島、種子島迄広く分布しています。オスは体長31~44mm、メスは33~48mmで、オスの腹部第7~10節背面にははっきりした黒斑が見られます。小型の昆虫などを餌とし、かなり獰猛です。飛び方には特徴があり、細かく上下に移動しながら飛び、腹が太いためツマヨウジが飛んでいるようにも見えます。産卵はメスが植物組織内に産卵しますが、このときオスは尾端でメスの前胸部を把握し直立してメスを守ります。オスは一生懸命でしょうが、メスには迷惑に見えるのですが。
 大阪府では準絶滅危惧種に指定されていますが、場所によっては多数の飛翔を観察することができます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲キイトトンボ(♂成虫)
▲キイトトンボ(♀成虫)
▲飛翔中キイトトンボ♂
▲産卵中のキイトトンボ

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