ツチグリ(№616)
山道で直径5㎝ぐらいの星形をしたきのこを見つけました。ツチグリ科ツチグリ属のキノコで、土 の上にできる栗のような実またはカキのヘタのように見えることからツチグリやツチガキとも呼ばれます。晩夏から秋にかけ、直径2㎝程度で球状の幼菌ができ、これは食用になるそうです。やがて成熟し、外皮が8~10個の星形に広がり中央に胞子を充満させた球状の袋が現れます。外皮は乾燥すると 閉じ、湿度が上がると開く運動を繰り返します。マツ科、ブナ科、カバノキ科などの樹木の根に共生するようですが、成熟すると菌糸がなくなり風で飛ばされたりすることもある様です。外皮の運動や風による移動、雨滴の刺激などで中央の袋から胞子を吹き出します。外皮は堅く、腐りにくく次年度の春にも残っていることが多いです。
この菌の仲間にはキヌガサタケやサンコタケなど特殊な形状をしたきのこが多いようです。
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この菌の仲間にはキヌガサタケやサンコタケなど特殊な形状をしたきのこが多いようです。
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